NTRについて はじめに
文章は随時更新いたします。
この作品の魅力を引き立てる一つの要素として考えれる「NTR」というジャンルについて、ここでは考えてみようと思う。このようなコンテンツの土台になっている部分を細かく分析することにより、物語をより深く楽しく味わうことが可能になるだろう。また、そのことにより自身を深く知ることができ、相性が良いと思われる作品に触れることが容易になるかもしれない。あまり深く考えることがなかったジャンルについても考えてみるのも良いかもしれない。意外と自身の好きなジャンルと類似性が見つかり楽しめる可能性もある。
どのジャンルがなぜ好きなのかを把握することは様々な利点をもたらすであろう。自身のコンテンツに対する社会的思考や生活環境、過去などを改めて分析・振り返える機会になり、よりよい生活が送れるようになるかもしれない。たかがアダルトコンテンツではあるが、されどアダルトコンテンツである。単に消費して終了ということにせず、上手く生活に利用できてこそ「アダルトコンテンツ」といえるかもしれない。
まず「NTR」とは何を表すのかを把握しましょう。「NTR」というのは、主にマンガ、小説、アニメ、ゲーム、ＡＳＭＲなどの創作物であるコンテンツで幅広く扱われるものです。また作者や読み手などによって、日々変化するものであるため、明確で限定的な定義が存在しません。ここでは「NTR」の大まかな説明といくつかの種類を見てみたいと思います。
最初に実際に使われている「NTR」の定義をいくつか見てみましょう。
１.辞書・事典的定義（一番該当する場面が少ない。最狭義）
自分の配偶者または恋人が、第三者と性的関係を持つこと。
「NTR」をそのまま「寝て取られる」という意味で解釈するパターンです。非常に分かりやすく、事実を確認できれば他者から見ても判断できる定義。
2.狭義 マンガ、アニメ、ゲーム、同人などのアダルトコンテンツで多くみられる？
自分の配偶者や恋人、または友達以上恋人未満の相手が、第三者と性的関係を持つこと。
上を少し拡大した内容。上よりも他者から見た際、「NTR」に該当するのか判断しづらい部分がありますが、まだし判断できる。両者の間にある一定の友好関係が築かれ、お互いにある程度の好意がある場合が多い。
3.広義
好意を抱いている相手が、第三者と性的関係になること。
相手と自身の間の友好関係の有無は不問。全く声をかけたことのない赤の他人だとしても、好きな相手が他者と性的な交わりを行えば「NTR」に該当する。これもまたしばしば、アダルトコンテンツで見られる。
4.最広義
寝取られと感じたらそれは寝取られ。
これは必ずしも、性的関係になるということを求めない定義である。そのため「NTR」の文字通りの意味からかなり外れているともいえる。アダルト分野のコンテンツではエロが本丸であるため、性的関係がないものを「NTR」とは表現しない。そのためこの定義の一部はアダルト分野では見ることはないものと言える。
５.その他
上で挙げた定義に「寝取り」を含んだもの。主に性的関係を強要する側の視点で描かれることが多く、強姦、調教などハードな犯罪臭のする分野を含むものである。「寝取られ」という受け身ではなく、「寝取り」という能動的な部分が描かれる。作品によっては、「寝取り」と「寝取られ」の両方が描かれることがある。
「NTR」の種類の例として以下のようなことが考えられるだろうか。
夫婦NTR：
夫婦やカップルの関係において、配偶者が他の人と関係を持つといった状況。感情的な葛藤や人間関係の複雑さを描写することもある。
略奪NTR:
他人のパートナーを奪うといった行為を描いたもので、しばしばストーリーにはトライアングルラブや複雑な愛憎劇が組み込まれる
異種族NTR：
異なる種族や異次元の存在との関係を描く。通常の人間関係とは異なる要素が取り入れられ、ファンタジーやSF要素が散りばめられる。
一部pixiv百科事典を参考にしました。
では軽く考えてみましょう。「NTR」というジャンルがどうして存在し、どのような魅力があるのでしょうか。
ドラマティックなストーリー展開:
「NTR」はしばしば感情的に深いストーリー展開を伴います。主人公や登場人物たちが感情の葛藤や困難な状況に直面し、それに対処する様子が描かれます。愛と欲望、裏切りと忠誠の狭間で揺れ動き、その過程でキャラクターたちの内面が豊かに描かれます。これにより、物語に臨場感、リアル感がつくり出され、視聴者や読者は登場人物たちの追体験をすることができます。またNTRのストーリーはしばしばドラマティックで予測不能な展開を含みます。予期せぬ出来事や衝撃的な転機が物語を動かし、視聴者や読者に緊張感や興奮を与えます。
キャラクターの深層心理の探求:
「NTR」の作品では、キャラクターたちの深層心理が掘り下げられることがあります。なぜ浮気が起きたのか、どのような心情の変化があったのかなど、登場人物たちの内面に迫ることで、視聴者や読者はよりリアルで奥深いキャラクター像に触れることができます。
愛憎劇やトライアングルラブの要素:
「NTR」はしばしば愛憎劇やトライアングルラブの要素を含んでいます。これにより、物語に緊張感や興奮が生まれ、登場人物たちの感情が交錯するさまが描かれます。視聴者や読者は感情移入し、キャラクターたちの心情に共感することがあります。
異なる視点からの物語:
NTRはしばしば複数の視点から物語を描くことがあります。異なる登場人物の視点を通じて、同じ出来事が異なる解釈や感情を引き起こす様子が表現され、物語に深みと複雑さが加わります。
禁断のテーマへのアプローチ:
NTRが取り扱うテーマはしばしば禁断やタブーとされるものです。これにより、物語に一種の禁断の魅力が加わり、視聴者や読者にとって新しい視点や興奮をもたらします。
